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shinoのときどき日記


2010年02月24日(Wed)

仮面ライダー勉強会に何を学びに行ったのか。

仮面ライダー勉強会に行ったら、某氏に「shinoさんは何で来たんですか?」と挑発的とも思える質問をぶつけられた。痛い。 たしかにわたしは仮面ライダーどころか映像にほとんど興味がない。インターネットだって、テキスト情報だけで十分だと思っている節がある。そんなわたしがなぜ仮面ライダー勉強会に行ったのか。そして、何を学んできたのか。これはちょっと記しておこう。

まず、行った動機は「なんかみんな楽しそうだなー」というのが一番大きい。次にIT系の人が主体で、かつkdmsnrさんが今回、仮面ライダーを通して、異分野をつなげることを目標とされているのに興味があった。

そこで学んだこと。

  • 具体的コンテンツがあれば、異分野の集約ができる。
    • IT系勉強会ではめったに登場しない評論家という立場の人が基調講演をした。
    • またコンテンツの中の人が登場した。(LTで発表された助監督だった、の黒須勇輝氏)
    • コアなファンが登場
    • 結果:これらの人物によってイベントに濃さが出た。
    • 結論:イベントのテーマ設定重要
  • 異分野を集約したときにアーキテクチャな観点からの話がでる。
    • これは主催者が意図してそういう観点を仕込んでたと思う。成功ですね。
    • 具体的には基調講演の宇野氏、LTのkdmsnrさん、いとさぽさんあたりのお話。
  • IT系の人の発表と非IT系の人の発表のアーキテクチャの違いを観察できた。
    • 最近、「IT系の人の発表スキルが異様に高い」という議論がでてきている。
    • その実例をみたかった。→見ることができた。
    • 非IT系の人の発表もLTで並列的にみることによって、その差異を体感できた。
    • どちらが良い、悪いという話ではない観点から、これについてはまた別途項目を立てて書く。
  • IT系イベントの段取りを他の人がやっているのをみたかった
    • kdmsnrさん、おつかれさま。主催をしてみた感想をblogに書かれているのがすばらしい。

以上は、イベントを開催するという視点での学びでした。

以下は、内容そのものに対する学びというか、感想です。

  • 宇野氏の講演は、仮面ライダーの系統樹を示していて、初回としてよかった。
  • 仮面ライダーの評価が、LTなどをみていると、「ここがかっこいい」「何が一番強い」という観点が多かった。男の子の視点だな、と、思った。
  • 今回は徹底的に主役である仮面ライダーに焦点を絞っていた。
  • 仮面ライダーの属性として「異形]「正義」「戦い」 「変身」あたりがキーワードになっていた。
    • 「異形」
      • 石ノ森章太郎が原作で示した「仮面ライダー」の根本的な世界観。
      • 原作の石ノ森正太郎の「異形」の設定が明確だったのが、最近では異形という要素が薄くなっているような感じがした。ここをもう少しつっこんで聞いてみたい気がした。(なので、わたしは質問で、作中に出てくるもうひとつの「異形」の存在である「昭和のショッカーが今はどうなっているのですか?」という質問をした)。
      • 宇野氏によれば、仮面ライダーの能力は、阻害されたり、差別されたり、する人間のそういう部分が超能力として発露している。
      • kdmsnrさんのLTで紹介されてた「泣いた赤鬼」の例から「異形」のものが人間界に迎え入れられるには同じ異形のものの犠牲が必要。(すると、ショッカーは必要悪というか、仮面ライダーの犠牲なんですよね)
    • 「正義」
      • 指摘されていた問題点。なにが正義かぼやけている。
      • 正義は人間の欲望ではないかというアイロニーを含んでいる。時代の焦燥の表出。
      • これは、「人間」を「ヒーロー」とする作品では仕方ないのかもしれない。その点において、「仮面ライダー」は宗教ではなく、エンターテイメントに徹しているのだろう。
      • {{isbn 490133042X}}が気になる
    • 「戦い」
      • 「戦い方」そのものについてはあまり整理されていず、LTでキックの仕方の分析がでてきていたのがおもしろかった。
      • 宇野氏の講演では、「なぜ闘うのか?」という観点からゼロ年代の各シリーズの戦いに関する整理の断片が垣間見れた。
    • 「変身」
      • 宇野氏の基調講演では「変身」の変遷はかなり具体的に語られ、評論の立場から解釈が入っていた。

で、上記の中でもっと掘り下げてほしいなー、と、思ったのは「異形」の部分で、ショッカーなどの敵もやはり「異形」なんですよね。仮面ライダー側ではなく、ショッカーなどの敵側の「異形」の変遷や分析がもう少しほしかったな。 「戦う」にしても「正義」にしても、やはり、どこか「敵」と相対的に成り立つ部分があって、そうすることによって、相対的に仮面ライダーについて見える部分もでてくるのではないかと思いました。

それと、素朴におもったことなんだけれど、「リアリズムの欠如」について。これははからずもLTに登壇された元助監督の方が「爆発シーンは一回だけ駐車場で実験してこれは素直にすごいと思いましたね。本編は全部エフェクトでしたが」というコメントをされていて、じつはこういう風にCGやらコンピュータグラフィカルな処理をかけてしまうところで「リアリズムの欠如」が発生しているのでは?と思いました。

一方で、LTでアクション俳優さんのすごさを語っていましたが、仮面をつけるまえの役者さんが変身時に歩幅を適当に進めるのを、よく観察して忠実にその歩幅を守ったり、アクションを真似て、論理仮面ライダーと物理仮面ライダーをシームレスにつなぎあわせる努力と技術を持っているというのが、仮面ライダーの強烈な「リアリズム」に該当する部分かな、とも。

で、最後に素朴な感想なんだけれど、みんな本当にヒーロー「仮面ライダー」が好きなのかな?「かっこいい主人公」が好きなのかな?昭和のころの話ですが、わたしの周りの女子の間では、「仮面ライダーといえばショッカーだよね!」派が多かったような気がするのだけれど……。

Tags: 勉強会

メモ:アマゾンへのリンクの張り方

いっつも忘れるので、書いとく。

書影付はisbn_detailで、文中に貼るのはisbnかな。

(tDiary 2.2以降)指定したISBNの書籍情報を、書影付きで詳しく表示。表示されるのは、タイトル、著者、出版社、価格。

  • 書式
{{isbn_detail 4774138975}}
  • 表示

パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)
江渡 浩一郎
技術評論社
¥ 2,394

amazonにアクセスしない簡易バージョン。

  • 書式
{{isbn 4774138975}}
  • 表示

パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)(江渡 浩一郎)

Tags: tDiary

図書館で本をたくさん借りてきた。

先に借りて返却した『知の情報術』によれば、目次読書法として、まず、本を読むときはいきなりぱらぱら流し読まず、しっかりと目次を読んで、本の構成を頭にいれ、おおまかな流れをつかむと良いというような説明があった(p.206)。

今回借りてきた本+延長している本を、限られた時間(返却期限+自分が実際に本を読む時間)のなかで読みこなすには、目次を読むのが手っ取り早いと読んでみた!

出版年代順に並べます。わたしの中では借りた本にはある程度テーマ設定してあって、人間の知性拡大(仮)の方向としてのコンピュータの在り方について語られた本たちだと思ってます。

Amazon.co.jp: 教室にマイコンをもちこむ前に (1985年): 三宅 なほみ: 本

  • 出版年 1985
  • コメント
    • 編者の三宅なほみ先生は昨年のWikimedia Conference Japan 2009(2009-11-22)で、「集合知と個人の知」という発表をされ、その中で、個人の知を深めるためにコンピュータ(Wiki)をどう利用するとよいかという提案をされていた。
  • この本の著者
    • 三宅なほみ/デニス・ニューマン(Denis Newman)/土井孝司/波多野誼余夫/佐伯胖/本田茂親/戸塚滝登/坂元昂/野島久雄
  • 目次から
    • なぜコンピュータを問題にするのか(道具としてのコンピュータ)
    • 「現実的」構成主義と「ロマンチックな」構成主義
    • 教育でシンボル・システムをどう使うか
    • LOGO
      • LOGOはシーモア・パパートによって広げられた、教師の介入なしに子供達が数学を学ぶプログラミング言語(p.30)
    • 学びの主体

Amazon.co.jp: 思想としてのパソコン: 西垣 通, フィリップ ケオー, A.M. チューリング, ダグラス・C. エンゲルバート, テリー ウィノグラード, ヴァネヴァー ブッシュ, J.C.R. リックライダー, テッド ネルソン, Theodor Holm Nelson, Philippe Qu´eau, Alan Mathison Turing, Douglas C. Engelbert, Terry Allen Winograd, Vannevar Bush, J.C.R. Licklider: 本

  • 出版年 1997
  • 西垣通氏が編集したパソコンを作った人々の論文集
  • 目次から
    • われわれが思考するごとく ヴァネヴァー・ブッシュ
    • コンピュータと知能 A.M.チューリング
    • ヒトとコンピュータの共生 J.C.R.リンクライダー
    • ヒトの知能を補強増大させるための概念フレームワーク ダグラス・C・エンゲルバート
    • インタラクティブ・システムとバーチャリティ設計 テッド・ネルソン
    • 協調活動の設計における言語/行為パースペクティブ テリー・ウィノグラード
    • サイバースペースの陥穽 フィリップ・ケオー

映画のスタッフワーク
兼山 錦二
筑摩書房
¥ 2,625

  • 出版年 1997
  • この本はスタッフワークというキーワードで探した。
  • 映画製作の現場のスタッフワークを抽出してあり、「集団作業の創作の秘密」(p.3)について語られているらしい。

新 思考のための道具 知性を拡張するためのテクノロジー ― その歴史と未来
ハワード ラインゴールド/日暮 雅通
パーソナルメディア
¥ 2,100

  • 出版年 2006(元の思考のための道具―異端の天才たちはコンピュータに何を求めたか?(ハワード ラインゴールド/栗田 昭平/Howard Rheingold/青木 真美)は1987)
  • コメント
    • 1987年ごろのエンゲルバート、ケイ、テイラーらへのインタビュー。1999年に再訪し、再度インタビューし新版のあとがきに、1987年から1999年の10年間、実際にどう変わっていったかを綴ってあるらしい。
  • 目次から
    • コンピュータ革命はこれからだ
    • 世界初のプログラマーは伯爵夫人だった
    • 最初のハッカーとその仮想マシン
    • ジョニーは爆弾を作り、頭脳も作る
    • かつての天才たちの高射砲
    • 情報の中にあるものは何か
    • ともに考える機械
    • ソフトウェア史の証人--プロジェクトMACのマスコットボーイ
    • 長距離考者の孤独
    • ARPAネットの卒業生たち
    • ファンタジー増幅装置の誕生
    • ブレンダと未来部隊
    • 知識工学者と認識論的企業家
    • 桃源郷(ザナドウゥー)とネットワーク文化とその向こうにあるもの
  • 解説 坂村健
  • 付録 関連年表

分類思考の世界 (講談社現代新書)
三中 信宏
講談社
¥ 840

  • 系統樹思考の世界 (講談社現代新書)(三中 信宏)の続編
  • 目次を読んでるだけでゾクゾクした!
  • 目次から気になったキーワード
    • 問われない分類の存在論をあえて問う
    • リヴァイアサン 超個体としての群はあるか
    • メタファーと類似性の関連
    • 進化するものが種
    • 生命樹の断片として知る

インターネット新世代 (岩波新書)
村井 純
岩波書店
¥ 798

  • はじめに、から
    • 「デジタルのコミュニケーション技術は、新しい社会を創造する本当の社会基盤としての役割を果たす。」
  • 目次から
    • テレビとメディア
    • 携帯
    • 光ファイバー
    • インターネット(地球社会)
    • グローバル・ガバナンス(ルール作り・断片化との戦い)
    • 未来へ

その他の情報

今日借りてきた本を借りるきっかけになった情報ははてなブックマーク - freedomcat - 20100224にあります。(しかし、ブックマークだけみても文脈がみえないなー。タグの振り方がまだ甘いんだろうな)

仮想OS

cygwinに苦戦してたら、こういうものをtwitterで教えてもらった。

仮想……。

追記2010/02/25 1:08

Windows Virtual PCはインストールしたけれど、わたしの環境では「ハードウェア対応仮想化がサポートされてないため、Windows Virtual PCを起動できません。」って言われて起動できなかった。

Tags: Windows7

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