2010年01月10日(Sun)
■ 『このコンピュータ書がすごい! 2010年版』へ行ってきました。
昨年に引き続き、2009年に発刊されたコンピュータ書を、Rubyの会会長の高橋さんが、2時間、書影メソッドを使ってマシンガントークで紹介しまくるトークイベントに行ってきました。書影メソッドで検索してみたらちゃんとした説明がなかったのですが、通常、高橋メソッドで、スライドで行う部分を、実物の本に置き換えたプレゼン手法です。
このイベントの見所は、次のような感じです。
- 一年間のコンピュータ業界の流行が見渡せる
- 今回は150-160冊の書籍が紹介
- 自分が興味なかった分野がどのくらい幅広いかがよくわかる
- 高橋会長の一分間に二冊以上、本を紹介するマシンガントーク
- かつ、内容が的確。どういう人が、どういう目的で読むとよいという読みどころがばしっと示される。
- 「この本はよく読んでないのでわかりません」が三冊くらいしかなかった。
- 今年は最前列で角谷さんが写真を激写しまくっているパフォーマンスをしているのがライブ感あふれてた
紹介された書籍リストなどはそのうちあがってくると思うので、個人的な感想を。
- 高橋会長のプレゼン力もすばらしいが、それだけの書籍の現物を揃える書店スタッフさんの力量がすごい
- コンピュータ書担当のオサダさん、テラカワユス。7月のRuby会議のときにご挨拶したのですが、覚えてくださっていて感激。
- ひとりの女性がマインドマップでメモをとっていらしたのが気になった。
- 今回はiPhone本クラスタ、twitter本クラスタの充実ぶりが異様。
- けれど、地味にデバッグ系の本も健闘していた。
- Wiki本も、『パターン、Wiki、XP』と『ウィキペディアレボリューション』の良書が二冊出てた。
- 両方持っているのだけれど、『ウィキペディアレボリューション』は積ん読状態。早く読まなければ。
- 4月は、学校や新入社員向けの研修などで使われるのか、結城浩さんのJava本の売り上げが伸びるらしい。
- 結城さんは常々、読者がわかりやすいことを念頭に書かれているので、見事な成功だと思った。
- 11月くらいで集中力が切れた。その後は残像で、高橋会長が『できるExcel』をかざしていたのが脳裏に残っている
- 『できるExcel』本はじつはあなどれないと思う。わたしが仕事していたころ、私物本をたくさん職場に置いてたけれど、一番貸出率が高かったのが、じつは『できるExcel』だった。
- ポメラで気になる本をメモしておいた
- あとで書く
- 終わってから、気になっていた『プレゼンテーションZEN』買った。
- 打ち上げに紛れ込む。
わたしが興味あるのは、コンピュータ書のなかでも、コンピュータ文化系(もう絶版だけれど、『伽藍とバザール』とか『オープンソースの成功』とか、今出ている『パターン、Wiki、XP』など)の本なのだというのが確認できた。コミュニティとか、コラボレーションや協働あたりがテーマなのかなぁ。すると、若干、いわゆるコンピュータ書と異なってくるのかも。聞き終わってから、自分のコンピュータに対する立ち位置がよくわからなくなってしまった、というところもあった。
あと、tumblr本というのがまだ出てないんですよね。出ないかなー。うーん。切り口はいくつかあると思うけれど、著作権などの問題が強く絡むので、難しいのかな。